もう君は結婚したのかい？
もう君には子供がいるのかい？

それともまだ働いているのかな？
いまでもまだひとりでいるのかな？

灯りを消した年末の部屋にいる僕は
暖房もテレビもつけずに
鼻のあたまのあたりに寒さを感じている

笑って聴いてほしいんだけど

僕は自分にこれっぽっちも自信がなくて
僕はほんの少しのプライドだけもっていて
僕はちょっとだけしか気配りできなくて
僕はいくぶん時間にルーズで
僕はめちゃくちゃ面倒臭がり屋で
僕はまったく男らしくなってない

やっぱりあの頃のまんま
僕はやっぱり僕のまま

変わらないのか
変わってないのか
変わりたくないのか

臆病な僕のこころは
いつまでも固い殻に閉じこもってばかりで
あの日の想い出をリピート再生し続けている

もう君は変わってしまったんだろう
もう君は忘れてしまったんだろう

鼻のあたまがすっかり冷えきってしまったから
布団をかぶって寝ることにしよう