この秋、我が社における長年の研究の結果、画期的な新商品を開発することに成功いたしましたのでご報告いたします。

　当社では、従来からある「ナイフによって物を切る方法」を、もっと手軽な形で実現できないかと、十数年間にわたって研究してまいりました。
　ナイフの欠点は、刃先が鋭利であるために、切りたいもの以外のもの（たとえば指など）を誤って切ってしまうことがあり、大変危険であること、また、長年の使用によって刃先が鈍くなり、切れが悪くなってしまうので、たびたびその刃先を研ぐ必要があること、などがありました。
　これらの欠点は、従来は解決できない（つまり、どうしようもない）ものだと考えられてきましたが、我が研究チームはその難題に挑み、ここについに解決するにいたりました。

　我が社の開発した新商品は、次のような構造になっております。
　刃先が鋭利ではないナイフ状のものを２つ向かい合わせになるように置き、その刃と取っ手との中間地点をビスでしっかり留めます。こうすることで、２枚の刃がこすり合わさるように閉じる時に、刃と刃の間に挟んだ物を切ることができるようになっています。（実用新案出願中・写真を参照）

　研究段階では刃先が鋭いもので開発しておりましたが、このような「すりあわせ構造」にすることによって、刃先を鋭くする必要がなくなり、製品段階においては、刃先の厚さが１ミリもあるという画期的なものになりました。

新製品「挟みナイフ」

　また、取っ手部分は、２枚の刃先を自由に閉じたり開いたりできるように、指を通す穴状の構造となっています。従来のナイフのような取っ手ですと、閉じるまでは良いのですが、開くためには両手を使わなくてはなりませんでした。そこで、指を通す形にすることで、指を開いたり閉じたりすることで、刃先も同じように閉じたり開いたりできるようになりました。
　なお、指は、穴の大きいほう（そらまめ型）に人差し指と中指を、穴の小さいほう（丸型）には親指をいれるようになっています。
　このような構造により、従来からある「刃先が危険である」と「たびたび研ぐ必要がある」の２点を一挙に解決することができました。

　我が社はこの製品を、物を挟んで切ることから、「挟みナイフ」と名づけ、この冬より全国で一斉発売することになりました。

　使ってみたら離せなくなる、この画期的な新商品「挟みナイフ」を、是非ご家庭にお一ついかがでしょうか。