森の奥で妖精たちがささやいている
「旅立ちの準備はいい？」
「忘れ物はない？」
妖精たちは新しい場所へ向かう
清らかな水のあるところ
澄んだ空気のあるところ
優しい心に満ちあふれているところへ

森の奥で妖精たちがささやいている
「これはいらないね」
「あれは置いていこうね」
妖精たちは新しい場所へ手ぶらで向かう
汚れたお金を持たずに
さびついた考えを持たずに
からみつくシガラミなんてすべて振り落として

心ある仲間と共にいることだけが
妖精にとっては一番の宝ものだから

そして新しい森で
妖精たちは楽しく笑う