清水義範が青春期を共にした数々の名画を、気のおもむくままに書いたエッセイ集。
　星空映画に始まり、高校２年生の時に出会ったビリーワイルダー監督作品「あなただけ今晩は」によって映画に目覚めた著者が、「2001年宇宙の旅」から「濡れてる牝猫」まで、ありとあらゆる映画を思い入れいっぱいに語る。
　清水義範のユーモアや人物描写などは、ここに書かれた映画たちによって培われたものではないかと思われる。映画好きもさることながら、あまり映画を見ない人にもこの本によって、清水義範の一面が見えてくるのではなかろうか。
　この本以外にも、清水義範と映画との関係が分かるものとして、「酒とバラの日々」がある。
　さて、わたしも知らない映画ばっかりで、「おお、そんなにすごいんだったら、明日レンタルビデオ屋にいって借りてこよう！」と思いつつ、いまだに見ていない。よし、今度こそ見てみるぞー！とりあえず、前記「あなただけ今晩は」と「第三の男」かな。・・・しまった、その前にビデオデッキを買わなくては。