日本ジジババ列伝 (講談社文庫)

日本ジジババ列伝

よみ	にほんじじばばれつでん
著者	清水義範
コード	ISBN4-06-273836-8
初出	小説中公	1993年１月号から1995年９月号（年４回）
単行本	中央公論社	1995/12
文庫本	中公文庫　し-28-2　→中公文庫版へ講談社文庫　し-31-30	1997/11/18 2003/09/15
文庫解説	藤田香織
分類	テーマ短編小説
内容	反乱	兄弟喧嘩
	片思い	孫に恋して
	おぼろ灯台	真冬の一人旅
	子供の喧嘩	囲碁の勝ち負け
	おしどり	ゆったりとした夫婦の暮らし
	八十年間世界一周	インドに同行、手慣れた婆さん
	ホラ吹き爺さん	洋食レストランのマスターとの会話
	お客さん	厄介になる肩身の狭さ
	二度目の人生	定年後の再就職
	茶のみ話	74歳の恋心、生きる喜び
	夕焼け小焼けで	老化への抵抗もむなしく
	ひとり	孤独な老人の一日
その他	1997年11月に中公文庫から刊行されたものを再刊。

　老人の悲哀を愛情たっぷりに描いた12編の短編集である。
　清水義範作品の中には、老人を書いたものがたくさんあるが、その集大成ともいうべき作品。
　悲しくもせつない老人の生き様は、どこかおかしく、そしてうらやましいと思っている著者が、人生経験を積んだ人々のその経験に裏打ちされた哀愁ただよう人間ドラマを描いている。

【関連書籍】
　やっとかめ探偵団と鬼の栖
　袖すりあうも他生の縁
　家族の時代
　親亀こけたら
　人生うろうろ

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