ゴミの定理

よみごみのていりゴミの定理
著者清水義範
コードISBN4-408-53393-9
初出週刊小説1998年10月16日号から
2000年9月8日号
単行本実業之日本社
 出版社のページ
2001/01/25
文庫本講談社文庫
 この本の文庫本のページへ
2004/02/15
分類短編集
内容他小説「週刊小説」1999年12月10/24日号
ニュース・ヴァリュー「週刊小説」2000年9月8日号
ドラマチック・ハイスクール「週刊小説」1999年8月6日号
鄙根村(ひなねそん)の歩き方「週刊小説」2000年5月12日号
ケータイ星人「週刊小説」1999年3月10日号
楽しい家族旅行「週刊小説」1999年10月15日号
夢の話「週刊小説」1999年6月11日号
ガイドの話「週刊小説」1998年10月16日号
ビデオを見る「週刊小説」1998年12月11日号
泥江龍彦のイラン旅行「週刊小説」2000年7月14日号
鮫島村のデナーショー「週刊小説」1999年2月5日号
ゴミの定理「週刊小説」1999年4月16日号
その他「ケータイ星人」と「楽しい家族旅行」が、2001年3月17日テレビ朝日系列「ココだけの話」でドラマ化。
「楽しい家族旅行」が、2002年12月24日フジテレビ系列「彼女たちのクリスマス」でドラマ化された。
 おもしろさ12粒が詰まった短編集なんです。
 うちの清水君が、「週刊小説」という名前でありながら2週に1度しか発売しない雑誌で、こつこつと書きためたものをようやく本にすることができました。
 ええ、それはもう、お買い得ですよ。

 まずは表題作の「ゴミの定理」ですね。
 これは、ためになります。ゴミとは何か?から始めて、今後のゴミの行方を不安視したうえで、どのようにしたらゴミが減らせるかを論じた、立派な論文風の小説なのですから。定理というぐらいですから、さまざまな公式が出てきます。G=a×E であって、G×S=1 なのです。これを知らなければ、これからのゴミ問題について語る資格がないっていうぐらい、基本中の基本のゴミの定理なのです。
 これを読んだあなたでしたら、もうゴミについての基礎はバッチリですから、これからは、分別していないゴミを収集日でもない日に出している近所の若いお兄さんに対して、胸をはって注意ができるってもんです。

 え、数式はお嫌いですか? いえいえ、そんな難しいお話じゃないんですが。
 では、こっちのはいかがでしょうか。「鄙根村の歩き方」っていうのがあるんですよ。
「ひなねそん」っていう村なんですが、ご存知でしょか。落窪県にある小さな村なんですが、村人は純朴な人たちで、落ち着いたのんびりした雰囲気を味わえるところなので、一度行ってみてはいかがですか、という小説です。村の沿革から、交通、ことば、宿、ショッピングなどをきめ細かく案内してくれて、実際に旅した人の体験談も紹介してくれます。けっして、何もないひなびた村だなあ、と思ってはいけません。こんな村でもやることはやります。

 まだまだ紹介し足りないのですが、あとは買ってからのお楽しみということで。
 あ、ひとつ言っておきますが、本はきちんと整理整頓して本棚にしまっていますか?
 本をゴミ化させないようにお願いしますね。
KON太
ひとつ前に戻る
トップページ | 清水義範って誰 | 著作リスト | 作品を探す | クイズ | 掲示板 | 投票 | リンク | 更新メモ
[広告] 一番便利なオンライン書店はどこ 永遠の清水義範 Catch The Dream Products